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AIでの開発に一度挫折した私が家計簿の手作業を減らすまで

皆さん、家計簿ってつけてますか。私は社会人になった時からずっとこまめにつけてたりするぐらいの細かい人間なんです。

家計簿をつける時は週に1〜2回、机に座って30分から1時間ぐらい時間をかけていました。Googleスプレッドシートを開いて、カードの明細を入れたり、定期的な支出を書き込んだり、臨時の出費を計算したりしていたんですが、自分の資産がどうなっているかを見たいだけなのに、その前の段取りの作業が結構面倒だったんですよね。

以前のスプレッドシートを使った管理方法は、こちらの記事で紹介しています。

今は自分用の家計簿アプリを作ったので、このあたりがかなり楽になって、すごい時代になったものだなと感じています。カードの利用をメールから読み込み、月の予算を決めて、カード利用と紐づける、請求が確定したらCSVを取り込む感じで一度設定したら後は流れで未来の資産管理ができるようになって、前と比べるとほとんど何もしていないような気分になります。

この家計簿はChatGPTやCodexを使って作ったんですが、最初からうまくいったんですよね。一度は途中で投げ出していますし、もう一回作ろうとしたときもやり方がうまくなくて危うく頓挫するところでした。

今回は、調べものぐらいにしか使っていなかったAIで、自分の生活に役立つものを作るまでの話をつらつらと書いていきたいと思います。

最初はAIを調べものに使っていた

AIに興味を持ち始めた2024年ごろはGeminiをよく使っていました。当時は極度のGoogleユーザだった自分にはこれがいい、使いやすい、と思っていて、技術的なことを調べては、Gemin調べですなんてドヤったり、分からないことを聞いたりしていた感じです。

そのうち、自然な言葉で指示しながらプログラムを作る「バイブコーディング」の話を目にするようになりました。スマートフォン購入時のAIサービスの利用特典もきっかけになり、Geminiで自分でも何か作ってみようと思ったんです。

インフラエンジニアとして仕事はしているんですが、じゃあAIに頼んでアプリを完成させられるかというと、それはまた別の話でした。YouTubeで設定や進め方を調べながら、Antigravityで見よう見まねで作り始めました。

形はできたけれどうまく動かせなかった

最初に作ったときもアプリっぽい形にはなったんです。ただ、うまく動かなかったんですよね。とりあえず直してもらおうと思って色々指示するけどなんか変な感じなるし、思った感じに全然ならない、修正しているうちに自分でも何がどうなっているのか分からなくなってしまいました。

当時は同じチャットで指示や質問、確認や作成依頼も全部やっていました。途中で伝えたことが抜けたり、前後の話が合わなくなったりしていたんですが、なぜそうなるのかもいまいちよく分かっていませんでした。

結局そこで一度投げ出してしまって、少しだけAIで何かを作ることから離れていました。関連する動画もあまり見なくなっていたと思います。

古いゲーミングPCでの音声入力が再挑戦のきっかけになった

また興味が出てきたのはYouTubeでローカルAIを紹介して動かしている動画や、AIに指示するなら音声入力をした方がいいよという動画を見たときです。自分のPCでも意外といろいろできるんだなと思って、なるべくお金をかけずに試せないか自分なりに調べ始めました。

そこで相談に使ったのがSakana Chatでした。確か数カ月前にSakana ChatのFuguモデルが日本人なら無料でちょっとだけ使えるよという紹介動画があったので、その時めちゃくちゃ調べていたAIに関するちょっとした知識をもとにSakana Chat Fuguに質問しまくって、昔使っていたゲーミングPCのGPUを利用し、Whisperによる音声入力を導入してみることにしました。

この時までいわゆるフロンティアモデルっていうのを使ったことがなかったのでSakana Chat Fuguが初めてのフロンティアモデルだったわけで、その時は正直かなり驚きました。こっちの言いたいことをかなり察して、ちゃんとしっかり教えてくれて、しかも作り方も教えてくれるし、エラーになったらちゃんと解析もしてくれる。なんてすごいやつなんだと驚いたものです。

これで実際に動いたというところは自分の中ではかなり大きかったですね。難しそうだと思っていたことでも、AIに相談しながら進めれば動くところまでいけるんだなと、このとき初めて実感し、成功体験を得た気がしました。

ただ、相談を続けているとFuguの利用上限が来てしまったし、別の手のGeminiは使い物にならんし使いたくない!ということで他の有料のサービスも使ってみようかなと思うようになりました。そこでChatGPTとClaudeで迷ったんですが、Codexの方が扱いやすそうというただそれだけの理由でChatGPT Plusに加入しました。

自分の家計簿をもう一度作ってみた

せっかく加入したなら再挑戦しようということで、以前うまく作れなかったパーソナル家計簿に再挑戦してみました。

冒頭でも説明していた通り、もともと使っていたスプレッドシートでも家計管理はできていたんですが、細かい作業が結構あったんですよね。カードの利用をメモして、確定したCSVを貼り付けて読み替えて、年度が変わったらシートを作り直して、定期支出が増えたら該当するセルを書き直して。ひとつひとつは大したことがなくても、毎回やるとなると面倒でした。

この時色々と開発手法をYouTubeで調べていてそれなりに理解したうえでChatGPTを使ってもう一回作り始めたんですが、こちらでも一度は行き詰まりました。ちゃんと要件定義しっかりしたし、実装も順を追ってやった、なのになぜか開発が進捗しない、そう全く進まない状態でいつまでたってもアプリが出来上がらないんです。

そもそも、レートリミットが厳しすぎてあまりガンガン進められなかったというところもあるんですが、ずーっと試験工程を延々と続けていて、もうこれダメかも・・・と結構あきらめモードに入っていました。

その後は紆余曲折あって、チャットの分け方、モデルの使いどころを色々と調べて、何とか最後まで作りきることができました。

開発の進め方については、「AIとの開発で一番変えたことは一つのチャットで作り続けないことだった」で詳しく書いてみています。

家計簿を作って何が楽になったのか

今はGmailに届くカード利用通知をChatGPTのスケジュール機能でスプレッドシートへ取り込んでいます。これは家計簿アプリとは別に用意した仕組みで、もともとはこのデータを手動で昔使っていたGoogleスプレッドシートの家計簿に張り付けていたんですね。家計簿アプリ作る時にそのデータが使えるから家計簿に反映させるようということで流用したおかげでその設計は外だしできるようになったし、毎日の利用を最初から自分で入力し直さなくてよくなったのはかなり助かっています。

定期的な支出もアプリ内で設定すれば反映されます。以前のように、月々のセルへ同じ内容を入れて回っていたのが嘘のようです。

カードの請求が確定したら、CSVをここは自分でダウンロードし、アプリに取り込みます。あとの利用額の反映はアプリがやってくれるので、手作業で明細を整える手間が減りました。

あと、先々の残高を確認するのも楽になりました。以前から残高の予測はしていたんですが、今は変更するとすぐに反映されるので、確認する前にあれこれ情報を整えなくてよくなった感じですね。

といっても手作業が全部なくなったわけでないので、まとまった時間を取って家計簿を直していた頃に比べると、ずいぶん気楽になりました。

毎週の面倒が減ったのが一番よかった

振り返ると、毎週やっていた面倒な作業が減ったのが一番よかったですね。今もこの家計簿を使っているのはやっぱりそこが大きいと思います。

そもそも、予算管理メインの家計簿がないのがおかしいんですが、自分で作れて大満足ですよ。

音声入力での成功体験が家計簿アプリを作るモチベーションになり、実際に生活も楽になるところまで行けたので、改めて今はすごい時代になったなとしみじみと感じています。

家計簿の開発とほぼ同じ時期に、実はローカルAIを動かす専用機の準備も進めていました。これはChatGPTのレートリミットを気にして、もう少し負担を減らせたらなというものだったのですが、こちらは家計簿ほど成果がはっきり出ているわけではなく、今も試行錯誤しています。実際は趣味、自己満足そのものですが、その経緯は、「RyzenのローカルAIサーバーを買った理由と使って分かった難しさ」で紹介しますね。

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